インプラント治療は、入れ歯と比べ、見た目も美しく生存率も高いので素晴らしい治療法といえます。 ただ、高い成功率とはいえ、100%安全!という訳ではなく、少なからずリスクは存在します。 治療を受ける前に、インプラントのリスクについても理解し、改めて、自分にあった治療方法なのかしっかりと確認しましょう。
高血圧
血圧が上がってしまっている場合は治療に注意です。ストレスが血圧をあげてしまう原因になりますので、当院ではリラックスしていただいて治療を受けていただくことで治療をリスクを下げるよう心がけています。
糖尿病
病状をしっかりと管理されていれば可能です。
ただし、傷口の治りに時間がかかったり、感染症にかかりやすいリスクがありますので注意が必要です。
骨粗しょう症
骨の密度や強度が低いために、治療には注意が必要です。
また、服用されている薬によっては、インプラント治療を行う事が出来ないのでまずは一度ご相談ください。
心臓疾患・不整脈等
飲んでいると治療薬や症状によっては、治療には注意が必要です。
運動制限などが特にない方は問題にならないことが多いですが、事前にしっかりとご相談いただく事と、十分な全身管理を徹底してください。
咬み合わせが良くない方
咬み合わせが良くない事によって起こる、歯ぎしりやくいしばりなどは、咬む力が周りの歯の骨にダメージを与えます。
インプラントにはクッションの役割を果たす、「歯根膜」が無いので、歯ぎしりやくいしばりなどの力が、直接骨に伝わってしまい、「インプラント周囲炎」を引き起こしてしまう可能性があるので注意しましょう。
歯周病
歯周病は、歯を支える骨が弱っていく病気なので、重度の歯周病の場合、インプラントを入れる事は、失敗する可能性が高い、かなり危険な手術になります。
また、手術前はそこまで進行していない状態でも、将来的に進行する事により、インプラント自体の寿命を短くする事に繋がります。
歯周病を発症している場合、まずは治療を行い改善する事に注力しましょう。
喫煙
喫煙は全身及び口の中に悪影響を及ぼすものですが、インプラント治療においては傷の治りが悪くなるので、治療を成功させるためには禁煙する事をおすすめします。 特に、手術の1週間前に禁煙する事でリスクを大きく低減させると言われています。
腫れ
手術の範囲や個人差にもよりますが、手術後に腫れが生じる可能性は高いです。
通常痛み止めを服用いただければ日常生活に支障をきたす事は少ないですが、改善には数日を要します。
また、めったに無いですが、内出血や痺れなどを引き起こす可能性もあります。
歯周病やインプラントの脱落
手術後は、インプラントと顎の骨は緊密に結合します。
ただ、やはり健常な状態と比べ食べカスなどがたまりやすくなり、歯ぐきのトラブルを悪化させる可能性があります。
その場合は細菌感染を引き起こす事もあるので、十分に注意しましょう。
また、治療後のケアを怠ると、インプラント周囲炎を発症し、腫れたり膿が出てしまい、インプラントが脱落しやすくなってしまいます。